2016年中伊豆優秀賞受賞者報告会へ参加して

10月8日~10月9日 中伊豆のシダックスワイナリーヒルズにて優秀プロジェクト表彰受賞者報告会が開催されました。
参加された方々より感想が寄せられましたので、ご覧ください。

専務理事より
ビジネスがうまくいかないのは、「お金を払ってくれる人の本当のニーズを脳みそが千切れるほど考えてないから」というのは、ほぼ常に正しい捉え方です。ビジネスの第一段階は、自分の思い・志ですが、それに自信ができたら、第二段階は、上記「」内のメッセージに基づく課題解決です。「ニーズが間違いなくあると思ったのになかった」「なぜないのか?」「他の所にあるのか?」と前向きに他人の意見を求めることは大切ですが、「こんなにいいことを考え、提供しているのに、反応してくれないなんて、世の中間違ってる!」というのは、傲慢というものです。
起業家の成功率は高くないというのは事実でしょうが、ELPASO会では、受賞者の大多数が成功するとしたいものです。
他人の脳も活用して、脳みそが千切れるほど考え抜きましょう!
受賞者ネットワーク初代世話人川合さん、よろしく!
楽しいポジションにしてください。

日比野雅夫理事より
伊豆ワイナリーヒルでの研修は、とにもかくにもコスパが最高でした。
デイナーの中身もよかったですが、生演奏に迎えられ、デイナー終了後の勇壮な太鼓と花火も含め、志太社長の渾身のおもてなしに圧倒されました。
これらの写真については他の皆さんにゆだねますのでここでは省略します。
研修については、白熱した議論が続いたせいか時間が少し足りないと感じました。
内容については皆さん頑張っているのは良く分かりますが、全般に、①誰が顧客なのか、②なぜその顧客はその商品をその価格で買おうとするのか、という点にあいまいさが残っているのが非常に気になります。
来年、また会いましょう。

富田克一理事より
非日常の得難い環境の中で、思い入れある発表と活発な議論のある報告会で、意義深く、参加者それぞれが刺激を受けたのではないでしょうか。
一つ感じたことは、もうひと回り大きな目標が欲しいなということです。立ち上げた事業がさまざまな現実に直面していく中、現実にそって(合わせて)軌道修正することは必要ですが、この繰り返しだけでは、縮小均衡で発展に限度があります。現状肯定でなく、現実をぶち破る発想、現実を変える発想で飛躍する挑戦をして頂けたらいいなと思いました。一度一桁上の目標ホラを吹くのも手かもしれませんよ。何が阻害要因かは見えます。

渡辺峻さんより(2014年度受賞)
ELPASOで優秀賞を受賞した関係で、経過報告の発表を行いました。その時の感想を記載させて頂きます。
今回の発表で一番感じたことは「創業は易く、経営は成り難し」という言葉です。
ビジネスプランの段階では非常に魅力的に感じるアイディアと感じることでも、1年間、会社を経営してみると予想とは異なる結果や数字になることがほとんどです。
猫の手ゼミナールは現在、創業から3年目に突入しています。
振り返ってみると、やはり、1年目は思うようにいかず、2年目から様々な可能性が見えてきて、3年目が順調に成長しているという経過をたどっています。
今回、ある2015年度に優秀賞を受賞した受賞者が、「起業なんかしても良いことが一つもなかった。」という感想を話していたのが印象に残っています。
(もちろん、一年目から順調な業績を残している受賞者もいますが、、、、)
半分は同感です。ほとんどの起業家は何らかの思いを持って起業すると思います。単なる、お金だけの為に起業をしようと思う方は少ないと思います。ただ、実際に企業をすると、その思いを実現する過程で、現場から少し離れてしまうというギャップを感じると思います。誰かに何かを任す段階があり、この段階が非常に難しい時期になると感じています。
しかし、半分は別の考え方を持っています。
空き時間にSIDAXの志田社長とお話をさせて頂いたのですが、その際に、「最初は、このブドウ畑も何もないところであった。夜に家族でキャンプをしながら子供たちと過ごした時間が忘れられない」と話していました。(現在では広大なブドウ農園とホテルになっています。)
あくまで個人的に感じていることですが、何かの制約(資金不足や人材不足など)がある中で経営をしていくからこそ、現在の自分の持っているビジネスプランが洗練していくのではないかと思っています。世の中が本当に求めていることは何なのか?世の中の為になることは何なのか?この思いは個人の傲慢な思い込みではないのか?など。多くの本質的な部分を真剣に考える機会が、起業してからの数年間なのではないかとも感じています。特に起業をしてから1,2年は最も真剣に向き合う時期だと思います。
人は順調な時は自分の行動を反省することは多くはありません。しかし、何かが上手くいかないときこそ、そこに何かの改善点や成長の余地があり、一歩一歩進んでいくことができるのだと思います。
経過報告では、創業して1年目のベンチャーの社長さんの皆さんの事業報告を聞く機会を頂き、猫の手ゼミナールの1年目を思い出しました。
猫の手ゼミナールとして、今後、様々な出来事があると思いますが、初心を忘れず、自分の実現したいことと社会の求めていることに真摯に向き合っていきたいと思います。
また、最後になりますが、橋本先生、柳先生、富田先生、日比野先生、関係者の皆さま、そして、素晴らしい機会を下さいました、SIDAXの志田社長。
ありがとうございました。
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川合紀子さんより(2014年度受賞)
大変有意義な研修時間(ご発表)とホテル主催の収穫祭のおもてなしに
感動して戻って参りました。
日常を離れ、静かな環境の中で昨年受賞者のご発表を拝聴する機会を頂戴出来 本当に良かったです。
それぞれに苦労の1年を戦って来られて、共有していただける情報は非常に貴重で、今回参加が叶わなかった皆様 是非来年は生の声を聴かれて、今ある自分の足りない部分を持ち帰る機会にしていただければと存じます。
時間に制約を受けずじっくりとみんなでディスカッションが出来、ビジネスの先輩諸氏の皆様のアドバイスは、自らの事業を振り返る機会にもなり、大変ありがたかったです。
石の上にも3年という比喩がありますが、芽が出て水をやり花を咲かせるためには、当人にしかわからない苦労もあり孤独との闘いでもあります。
自らを高めるのは大切ですが、実りあるものは首を垂れるのごとくの姿勢を忘れないようにしたいものです。
私は初年度は準備、2年目は売り上げより初年度からの借入金の方が多く、苦労していますが、来年度は今年の種まきが実をつける様、しっかりと耕してまいります。
収穫祭のおもてなしはこれまた素晴らしく、
ディナーパーティーでのお食事にも繊細な心配りがなされており、サプライズの花火や太鼓の演奏に魅了され、天空を割く太鼓の音は、雨雲を追い払い、星空を演出しました。
写真と動画URLを添付させていただきます。
https://www.facebook.com/noriko.kawai.50/videos/934344020003030/
ワイナリーヒルズディナー

ブドウ狩り

ワイナリーヒルズ農場食堂での朝食会

青山美恵子さんより(2015年度受賞)
この度2016年10月8、9日に前年度のプロジェクト表彰受賞として事業の進捗報告会に参加させていただきました。久しぶりに東京以外の場所を訪れたので、中伊豆はとても空気が澄んでおり、それだけで気分転換になりました。
報告会は、各自30分程度ということで割り振られてはいたものの、討議やディスカッションが白熱する場面も多く、1時間半以上要した方もいらっしゃいました。
ほぼ同タイミングで起業をされたり、事業を開始されたりという方々と進捗の報告をさせていただく機会というのはこれまでほぼ皆無だったので、とても新鮮かつ学びが多い貴重な時間となりました。
また、自分自身が思い悩んできたこと、課題、克服したことなどを同じような環境に身を置いている方々と話し合えることがとても有り難い時間でした。報告会が終わってからのディナータイムもその後のフリータイムでもとにかく時間があっという間に過ぎてしまうくらい相互の話を聞き合ったり、アイデアを出し合ったりと横のつながりを持てたことが今回参加させていただいてとても嬉しいことです。
そして、プロジェクト表彰後、進捗を理事の先生方にはきちんとご報告ができていなかったので、今回のような機会を通じてご説明させていただけたこともよかったです。ディナータイムの時間中も親身になってアドバイスを下さりありがとうございました。
自分自身がこの数ヶ月で大きな決断を迫られ、悩みの中で進めることを決めた直後の参加タイミングであったこともあり、精神的な部分での整理や客観的な意見を伺える機会になり改めて気を引き締めていこうと決意を新たにしました。
今後は受賞者メンバーで集い合えるような場を創造していこうとのご提案が橋本先生からもございましたので、今回のような機会が増えていくことを嬉しく感じています。横のつながりの大切さをとても感じた有意義な2日間でした。
最後に、今回の宿泊施設やワイナリーなど本当に感動の多い演出が多く、お食事もワインもとても美味しく、温泉でリラックスさせていただきました。たくさんのご配慮にとても感謝しています。本当にありがとうございました。

工藤純平さんより(2015年度受賞)
先日、エルパソ会の中間事業報告会に参加されていただきました。
ワイン晩餐会と朝食会はとても素晴らしく、ゴチャゴチャとした都市大好きで田舎が苦手な僕も珍しく
次回もぜひ行きたい思ったほど楽しかったです。
中間事業報告会は、正直、自分が興味のない分野の事業プランはスルーする僕ですが、受賞された皆さまの発表も面白かったです。ちょうど、今週から映画「何者」が公開されていますが、就活テーマの映画なんて興味ないと思っていましたが、勧められて見てみるとこれまた面白い。小説も読んでしまいました。
趣味や考え方に一本の柱があるほうが、成熟されているなんて大いなる勘違いでした。事業には柱が必要ですが、大志を持って、脳が千切れるほど考えつつも、周りへの興味を失わずに事業をしていきたいと思います。
最後に今回、この企画を取りまとめて頂いた橋本先生、瀬口さん、志太さんに感謝いたします。
ありがとうございました。

李恵玉さんより(2015年度受賞)
先日の受賞者事業進捗状況発表会、お疲れ様でした。
そして、大変貴重なアドバイスありがとうございました。
一日24時間は誰でも同じで、毎日のタスクが目の前にたくさんあって、日々のことを単なる解決することに背一杯でした。
今回、いただいたアドバイスを早速にチームメンバーと以下の三つを共有させていただきました。
・各ターゲット(学校と生徒)に合わせた分析とマーケティング→頭が千切れるほど考えて細分化すること。
・たくさんの種を蒔くこと→本当のニーズに合わせた種を作ること。
・何があっても諦めないこと→デビューストーリーを使っている、学校と生徒が幸せを感じるようにすること。
後、先輩起業家の方々との交流でもたくさんの学びがありました。
何より、謙遜で常に相手を幸せにさせる姿勢では頭が上がりませんでした。
子供(ヒョンソ)も楽しかったらしく、また、来年も参加したいとことですw
面倒も見ていただいてありがとうございました。
悩むところはたくさんなので、その時はお声かけるかもしれませんが、
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

和田典子さんより(2015年度受賞)
2016年10月7日、8日と優秀プロジェクト表彰受賞者報告会に参加させていただきました。お天気が今ひとつだったものの、中伊豆の会場は広々とした緑に囲まれ、リラックスしつつ有意義な議論を行うには、とても素晴らしい環境でした。
私は今年の1月末に前職を辞め、2月に起業いたしました。この約8ヶ月間、ELPASO会の昨年のプロジェクト審査に向けて検討した計画を参照しながら、とにかく1日も早くビジネスを立ち上げようと、不安を感じる間もなく走ってきました。
報告会のご連絡をいただいた当初は、まだ成果の確認できていない現時点に於いて、報告会に向けた準備が「ちょい面倒だぞ」と正直思いました。しかしながら、自分の状況を報告する準備として、プロジェクト賞を受賞してからの1年間を振り返ったところ、前ばかり見ながら走っていた自分には見えていなかったことが幾つか見つかったり、さらにはこの先取り組むべきことがぼんやり見えてきたりと、普段とはちょっと異なる視点で状況を眺めてみることの有効性を改めて実感しました。
報告会では、他の受賞者の皆様の報告や先生方のコメントやご意見などから、自分のこの先の姿を想像しつつ、避けるべきこと、積極的に取り組むべきことなど、自分なりに考えることもでき、非常に有意義な時間を過ごさせていただきました。
業種は異なりますが、志を持ちつつ日々チャレンジしている皆様との意見交換は、ライバルでもあると同時にお互いを応援している暖かさのようなものが感じられ、非常に貴重な時間でした。今後も、ELPASO会の先生方や皆様と意見交換を通じて、自分の状況をレビューしつつ前を向いて進んでいきたい、と改めて強く感じた2日間でした。貴重な時間を、ありがとうございました。